便秘に対して「にんにくの働き」
便秘は
(1)高齢者や肥満体質などに多い腸の緊張と運動量がすくないためになる"運動低下性便秘"
(2)神経過敏症の人や腹部に炎症性の疾患を有する人に多い"痙攣性便秘"
(3)便が盲腸と上行結腸に長くとどまる"盲腸弛緩性便秘"
(4)排便反射が習慣的に抑制され排便が困難となる"直腸性便秘"
(5)腸の癒着が原因で便が出にくくなった"疾患による便秘"
があります。
2,3週間も便通のない重傷の便秘になると、腹部の膨張感、不定な痛み、食欲不振、悪寒、ガス放出、頭痛、沈うつ、不安,不眠などに悩まされます。 食べ物や一時的な生活の変化から便秘になった場合は、その原因が解決すれば治ります。また、腸疾患による便秘は、その病気を根治することが優先されます。
便秘の基本的な原因は精製炭水化物(加工された穀物類など)に依存しすぎた食事と、食物繊維の欠乏であることが広く知られています。 これは現代日本人のほとんどの人共通の食生活環境ですが、そういった素地(ベース)に生活環境の激変や神経過敏、運動不足、肥満、体質、疾患などが加わると排便に必要なさまざまな機能が低下して便秘となってしまいます。
ですから、便秘がちな人には食物繊維を摂りバランスのとれた食事を心がけることが必要となります。
排便に関わる機能とは、腹筋、腸のぜん動運動、腸に運動の指令を出す副交感神経、腹部の体温調節機能、腸の抹消血管の血行などがあります。
便秘もひどくなると病院や薬局に行って下剤を処方してもらうこと になります。ところが下剤は一時的な効果は顕著ですが、体内のカリウムイオンを減少させてしまうという副作用があります。カリウムイオンが弱まると、腹筋が弱まってしまいます。腹筋が弱まると出す力が弱まってしまい、逆に便秘になりやすくなってしまうのです。
皮肉なことに下剤は便秘の「大敵」だったんです!
細かい話になりますが、便秘も慢性になってくると腸のぜん動運動 が低下してビタミンB1を分解するアノイリナーゼ菌が腸内にとどまり 増殖してゆきます。更にそれが進行すると正常なバランスを崩すほどのアノイリナーゼ菌が増殖、腸周辺部のビタミンB1供給不足が深刻になり腸の代謝自体が低下して便秘は慢性化の一途を辿ってしまいます。
ところがニンニクのアリシンとビタミンB1が結合してできたアリチアミンはアノイリナーゼ菌によって分解されることはありません。アリチアミンがビタミンB1と同じ働きをすることは、今までお話した通 りです。しかも、アリチアミンは消化器系のあらゆるところから吸収 されていきますが、腸壁からも吸収され、ダイレクトに腸周辺部の代謝を促してくれるのです。
そして、末梢血管を拡張して血行を良くし、ぜん動運動を活発にさせてくれるのです。同時にアリチアミン(ビタミンB1)の持つもうひとつの働き、つまり神経の緊張を解き正常に働かせる機能が作用し、神経組織にも沈静・安定作用を与えるので、交感神経のたかぶりは抑えられ、逆に副交感神経が目を覚まして、本来の腸の機能が動きはじめるのです。(腸や消化器系は副交感神経によって作動するよう命令されます)
また、卵黄にふくまれるレシチンも全身の血行を促進する働きがありますので、胃腸の働きを活発化して、ぜん動運動と消化液の分泌を盛んにし、便秘解消に役立ちます。
便秘ぐらいと軽く考えている人が多いようですが、軽いうちは肌荒 れ程度で済みますが,慢性化すると体調がくるい、頭痛,不眠症を合併してストレスにつながります。
直腸ガンなども腸の新陳代謝の不活発性が遠因になるため、規則正しい生活を心がけ食生活にも気を使うことが大切です。
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